横河デジタルを知るOur Message

Q.これまでの経歴を教えてください
大学で理学博士を取得して、マイクロソフトに就職しました。マイクロソフトでは、今で言うところの機械学習、A Iアプリケーションの開発に携わり、それらのプロジェクトをリードしていました。その後、2007年に横河電機に移りました。横河電機では主にAI技術を製造業に活用するためのプロダクトを作り、それに関わるサービス、ソリューションを手掛けてきました。そして2022年7月1日、横河デジタル株式会社の設立とともに、代表取締役社長に就任しました。
Q.大学時代をどのように過ごされましたか?
大学生活はまさに研究一色でした。物理の実験系の研究室に在籍したため、夜遅くまで実験また実験と、毎日ヘトヘトになって家に帰りました。それでも翌朝には研究室に行き、また研究に没頭するを繰り返しました。そんな生活を続けながら博士号を取りました。あの頃は研究者を目指して充実した日々を過ごしましたが、学生生活としてはかなり地味だったと思います。
Q.AIに惹かれたきっかけは?その奥深さはどこにあるのでしょうか?
小学校の頃、コンピュータのプログラミングにとても興味を持ちました。ですが、実物のコンピュータは買ってもらえなかったんですね。当時のコンピュータは、サラリーマンの2、3ヶ月分の給料くらいの値段でしたから。それでコンピュータの本を読んで、紙と鉛筆でプログラムを書くという、ちょっと変わった趣味を持つようになりました。当時、詰将棋のプログラムが流行っており、コンピュータが人間の頭脳を超える力を発揮できるのは、プログラミングの面白いところだと感心しました。プログラミングと同様に、興味があった物理を極めようと、大学は物理に進みました。物理といっても、実際の研究ではコンピュータを駆使したシミュレーションや数値計算が主で、日々精力的にコンピュータと向き合ううちに、これで食べていけると思えるほど、プログラミング能力が鍛えられました。マイクロソフトに入社したのは1996年でした。当時AIや機械学習という言葉はまだなく、AIは統計処理などのふわっとした感じの分野でした。コンピュータのCPUのパワーがグッと上がった頃でもあり、大量のビッグデータを力任せに処理するという岐路に差しかかっていたと思います。力業とはいえ、問題を解くというのはとても気持ちが良いものです。自分の力が強くなったように感じる、そう言ったところに惹かれました。
Q.AIの魅力とその可能性について教えてください
1次ブームと2次ブームを経て、今はAIの3次ブームになります。1次、2次はそれほどいい結果が出ませんでしたが、3次のAIブームにはそのきっかけになったアルゴリズムがいくつかあります。それらを深く勉強したところ、今までのAIと呼ばれていたものとはその本質が全く違うということがわかりました。特に惹かれたのは、ひょっとしたら人間と同等か、人間の能力を超える性能が出せる可能性がある、というところです。そう言ったことが理論を研究してわかり、それでのめり込んでいきました。
何かすごく大きなことができるかなと。つまり、人間がAIに期待する結果さえをも超えるような結果が出せるテクノロジーであり、世の中に大きなインパクトを与えられる。その可能性と魅力にドキドキしました。
Q.どうして自分が社長に選ばれたと思いますか?
日本の製造業には今、DXを用いて様々な課題を解決しようとする大きな流れがあります。これにはIT技術はもちろん、現場のプラントや工場のOT技術を組み合わせながら最適化を進め、システムを組まないと円滑に進みません。IT だけとかOTだけだとかではダメで、ITもわかるしOTもわかる、そしてAIなどの最先端技術もわかる。そういった人財が今のDXに求められていると思います。私はITの業界に11年、OTの業界に15年とそれぞれ過ごし、加えてAIのバックグラウンドを持ちます。こうした経歴に照らし、私がこういうことをやったらいいのではないか、と考えることが、今の時代に上手く合うのではないか、ということで、横河デジタルのリーダーとして選ばれたのだろうと思います。
Q.社長の仕事とはどんなものですか?
社長の仕事には2つの顔が必要だと思います。ひとつは外向きの顔です。お客様の経営層から現場まで、多くの人とお話しして課題をお聞きし、そのソリューションを提案に結びつけることです。もうひとつは内向きの顔です。お客様にぴったりフィットしたソリューションを提供するには、例えば横河ソリューションサービスが持っている営業力やソリューション力などを活用しなければならない。横河電機グループや横河ソリューションサービスと密に連携するための内部の議論に時間を使う。この2つの顔を持つことで、社長の仕事が遂行されると思います。
Profile

代表取締役社長鹿子木 宏明

1996年3月、東京大学大学院で博士(理学)を取得。
1996年4月、Microsoft Product Development Ltd. 入社。機械学習アプリケーション等を開発。
2007年10月、横河電機(株)入社。プラントを含む実際の製造現場へのAI(機械学習および強化学習)の開発、適用、製品化等を手掛ける。強化学習(アルゴリズム FKDPP)の開発者の一人。
2019年4月、横河電機(株) IAプロダクト&サービス事業本部インフォメーションテクノロジーセンター長に着任。
2022年7月、横河デジタル(株)代表取締役社長に就任。

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