Interviewインタビュー
製造業の未来をこの手でつくる ─現場起点のDXコンサルティング
(左)コンサルティング事業本部 DXコンサルティング部
プロセス&テクノロジー1グループ
目良 侃太郎
(右)コンサルティング事業本部 DXコンサルティング部
プロセス&テクノロジー1グループ リーダー 兼 シニアマネージャー
高橋 聖
出典:ビズリーチ掲載記事(2025年9月26日公開)より転載
01 圧倒的に現場に近いDXを。唯一無二の環境を求めて転職
圧倒的に現場に近いDXを。唯一無二の環境を求めて転職
─高橋さんが横河デジタルへ入社された経緯をお聞かせください
前職は大手化学メーカーで、最初の約10年は生産業務プロセス改革を担う専門部門で国内外の工場を飛び回り、課題の調査から改善提案、実行までを一気通貫で手がけました。その後は新規事業開発部で新規事業の企画やマーケティング、営業職も担いました。 2社目の総合コンサルティング会社では製造インダストリーチームに属し、デジタル領域の改革支援を担当。基幹システムの導入を通じて業務効率化に寄与できた一方で、「もっと製造現場に近い領域でDXを推進したい」という思いが強まっていきました。 そうした思いをかなえる場として、横河デジタルを選んだのはある意味、必然でした。製造DXに携わる者として、100年以上YOKOGAWAが培ってきた知見への信頼と尊敬の念は以前から強く持っており、迷わず新たな環境に飛び込みました。
─製造業とコンサルティングの両面から見た、貴社の魅力はどこにあるでしょうか。
最大の強みは、YOKOGAWA全体が持つモノづくりの知見にあります。グループ内には、各分野において「この人に聞けば全て分かる」という専門家が数多く在籍しており、その豊富なノウハウをコンサルティングサービスに転換して提供できるのは大きな独自性です。ここまで深く現場を知り尽くした人材が組織内にそろっているコンサルティング会社は他に例を見ません。 さらに、YOKOGAWAは製品やシステムの開発そのものも手がけており、そのラインアップが幅広いのも特徴です。お客様の課題を解決しうるソリューションをグループ内で提供できることも多く、お客様にとっても安心要素になっています。
「横河デジタルでよかった」の一言が示す、確かな成果と信頼
─現在どのようなプロジェクトに携わっているのでしょうか。
半導体素材メーカーの品質管理・生産管理のDXプロジェクトを担当しています。勤続何十年ものベテラン社員の卓越した知見によって現場が支えられてきた一方で、人材不足や高齢化が進み、改革は喫緊の問題です。私たちはお客様と共に専任チームを設け、現場の思いや従来のプロセスを尊重しながら、業務の効率性を高める仕組みづくりに取り組んでいます。 特徴的なのは、定例会議に管理職だけでなく、現場のベテラン社員も多く参加してくださることです。専門的知見を持つ私たちの言葉を「横河デジタルの人間なら理解できる」と判断されたからこそ、直接議論の場に加わっていただいているのだと思います。 まだ導入前の段階ではありますが、「横河デジタルにお願いしてよかった」とのお声をすでにいただいています。コンサルティングは、コストに見合う成果を出せなければ契約が途切れるシビアな世界。だからこそ、一つ一つの過程で着実に成果を重ね、評価していただくことが何より重要だと考えています。
─高橋さんが感じる、貴社で製造DXに携わる魅力をお聞かせください。
まずは、課題解決のプロセスを最初から最後まで担えることです。多くのコンサルティング会社が製造DXに取り組んでいますが、「システムありき」や「手段先行」になりがちな面も否めません。一方当社は、お客様の課題を丁寧に聞き取り、最適な解決策を選び、実行から定着・成果まで伴走できます。掛け声だけで終わらず、確実に成果につなげられる点に、この仕事のやりがいを感じます。 また、現場との向き合い方も醍醐味です。私は現場の方にまず自由に話してもらうことを大切にし、週1~2回ほど個別に時間を設けています。時には会議室を離れ、肩の力を抜いたやり取りを重ねることで、自然と本音を引き出せる関係性が築けています。現場の声をすくい上げ、それを解決につなげられるのは当社ならではの価値といえます。
─貴社ではどのようなキャリアや成長機会が得られるのでしょうか。
現在、非常に多くの引き合いをいただいており、多様なプロジェクトに挑戦できるフィールドが整っています。製造DX戦略立案からシステム導入、アフターフォローまで一貫して担う高品質なデリバリーを通じ、コンサルタントとして一段上の成長を遂げられることは間違いありません。 日本のGDPの約2割を占めるのは製造業であり、社会的インパクトも大きい分野です。特に「化学」や「マテリアル」といったYOKOGAWAが強みを持つ領域は、日本が長年高い技術力を誇ってきた領域でもあります。そうしたお客様を直接支援することは、日本だけでなく世界の産業基盤に寄与することにつながるでしょう。
02 製造業の現場経験を生かし、 DXコンサルタントへ
製造業の現場経験を生かし、 DXコンサルタントへ
─第二新卒として、目良さんが横河デジタルへ入社した経緯を教えてください。
大学院修了後は総合機械メーカーに入社し、生産技術スタッフとして勤務しました。パワーショベル用の終減速機や旋回減速機の生産ラインを担当し、治具の設計から設備導入などを実施することで、効率化・品質・安全性の向上に取り組んだ他、外注業者とのやり取りや工場の人員計画、原価管理も担い、製造現場を幅広く経験しました。 現場業務に携わる中で、より大規模なシステム開発や設備導入、海外工場の立ち上げといった経営的な視点からも製造業に携わりたいという思いが強まり、転職を決意しました。 横河電機の製品を前職の工場でも使用していた経験があり、実際にモノづくりをしているメーカーが製造業特化のコンサルティング会社を立ち上げたというのが大きな決め手になりました。横河デジタルなら、製造業に深く関わりながらより広い視野で挑戦できると思い、入社しました。
─現在担当されているプロジェクトをご紹介いただけますか。
入社後から継続して担当している案件があります。もともと横河電機の長年のお客様でしたが、「既存システムを改良することで品質と供給をさらに高めたい」と要望をいただきスタートしたものです。当社とグループ会社の横河ソリューションサービス株式会社の共同プロジェクトで、社内的にも注目度が高い取り組みです。 本件の特徴は、「なぜ新しい仕組みが必要なのか」「どこまでシステム化し、どの部分は人の業務として残すべきか」といった根本的な問いから議論を始めている点にあります。 お客様はグローバル企業で、大きなサプライチェーンの各プロセスにおいて厳しい基準を満たす必要があります。その中で安全性・品質・コスト・納期を改善するためには、業務全体を丁寧に洗い出し、業務目線でシステム化する作業を選び抜くことが不可欠です。私は議論の中でアイデアを広げ、最終的に合意形成し取りまとめていくプロセスに、大きなやりがいを感じています。
「製造業×DX」で、キャリアの可能性はさらに広がる
─製造業の現場を知る目良さんが思う、コンサルタントの魅力を教えてください。
コンサルタントとしてのやりがいは、客観的な立場からお客様にとって最適な道筋を示し、意思決定を支援できることにあります。単にシステムを導入するのではなく、お客様の現場がよりよいモノづくりをするために必要な提案を行うことで信頼を得られる点は、大きな魅力です。 現在進行中のプロジェクトでも、「今後、新しい工場や生産ラインを立ち上げる上で、当社が導入するシステムをベースに業務を一緒に設計してほしい」と新たなご相談をいただきました。これは、当社が持つグローバルなメーカーとしての知見や製造業向けシステム開発会社としての知見を踏まえて議論を重ねてきたからこそ、評価していただけたものだと考えています。 製造業では「SQCD(安全・品質・コスト・納期)」が常に判断の軸にあります。納期という制約の中で、いかにクオリティーを保ち、コストを調整するか。そして、その前提として「安全」も欠かせません。複雑な条件を整理しながら「今回はこういう判断が最適ではないか」と提案し、お客様が納得して前に進めるよう後押しすることは、力量が問われる場面でもあります。
─キャリア形成を支える環境やサポートについて教えてください。
多様なバックグラウンドの人材が集まり、互いに切磋琢磨できるのが当社の特徴です。もともと横河電機には、機械やシステムの開発、工場運営の専門家がいました。そこに横河デジタルができたことで、DXコンサルタントやIT・AIのスペシャリストなど、製造業以外の知見を持つ人材も集まっています。 そのため、正直まだ何をやっていきたいのかがわからない若手にとっては、将来のキャリアの選択肢を広げやすく、「構想策定や業務改革に挑戦したい」「製造業向けのシステム開発やAI開発を究めたい」など、志向に合わせて多様な方向性を描けます。 また、プロジェクト関係なく毎週、上司と面談し、課題や改善点を相談できます。上司だけでなく、さまざまな経験を持つ先輩からも実践的なアドバイスを得られ、すぐに業務へ反映できるのは心強い点です。
─最後に、読者へメッセージをお願いします。
製造業でモノづくりに携わる方からすると「コンサルタント」はハードルが高く思えるかもしれませんが、横河デジタルには製造業出身者が多く、現場経験を生かしながら挑戦できる環境があります。むしろ、現場経験は大きな武器といえるでしょう。そして今後、現場での改善業務の経験もありながら、工場立ち上げや大規模設備、システム導入の経験を持つ人材の重要性はますます高まると思います。 「製造業で新しいことに挑戦し、貢献したい」という方にとっては、大きな成長機会になるはずです。皆様のご応募をお待ちしています。