DX TODAY自社メディア

DX Terms&Glossaryいまさら聞けないDX用語集

  • アジャイル開発
    Agile Development

    DX推進で重要視されるソフトウェア開発の方法のひとつ。必要最低限の機能でリリースし、ユーザー反応を確かめながら、仕様を柔軟に変更して再リリースする。これを繰り返していく。全機能の開発実装作業を完了させてから初めてリリースをする従来のウォーターフォール方式とは対極にある開発方法だ。
    2001年「アジャイルソフトウェア開発宣言」として17名のソフトウェア開発者により提唱された。
    卑近な例として、オンラインゲームは一旦リリースしたものを、ユーザー反応でリアルタイムに改変してバージョンアップさせていく。従来のパッケージソフトでは不可能だったことで、これもアジャイル方式のひとつといえるだろう。

  • Society5.0
    ソサエティ5.0

    2016年の内閣府・第5期科学技術基本計画ではSociety5.0を、サイバー空間とフィジカル空間を高度に融合させたシステムにより、経済発展と社会的課題の解決を両立させる人間中心の社会として位置づけている。狩猟社会、農耕社会、工業社会、情報社会までをSociety1.0〜4.0とし、それに続く新たな社会を指すものである。IoTで全てがつながり、様々な知識や情報が共有され、今までにない新たな価値を生み出すと同時に、経済発展と社会的課題の解決を両立させようというものであり、SDGsとも通ずる。

  • デジタイゼーションとデジタライゼーション
    Digitization / Digitalization

    似ていて混同されやすい言葉だが、デジタイゼーションは、アナログのデータをデジタル化すること。その活用は部分的であり、業務のシステムやプロセスには大きな変化はない。それに対してデジタライゼーションは、システムやプロセスそのもの、さらにはワークフローをデジタル化し、広い範囲で業務改善に結びつけることを意味する。例えばZoomなどのオンライン会議ツールを導入するのはデジタイゼーションであり、それを社内のシステムとして活用し業績改善等に結びつけるとデジタライゼーションとなる。

  • VUCA
    ブーカ

    Volatility(変動性)、Uncertainty(不確実性)、Complexity(複雑性)、Ambiguity(曖昧性)の4つの単語の頭文字を合わせた造語。「今はVUCAの時代だ」とは、想定外の事態が頻発し、未来の予測が極めて難しくなった状況を意味している。もともとは90年代の軍事用語だったが、2016年のダボス会議以降、ビジネス社会でも使われるようになった。VUCAに対応するためには、従来のPDCA(Plan・Do・Check・Action)から、OODA(Observe・Orient・Decide・Act)への変換が必要とされる。前者が「目指すべき結果」が明確なのに対し、後者は目指すべき結果を最初から想定しないことで、状況変化にも柔軟に対応できるとされる。

↑