デジタルスレッドDigital Thread
製品の企画・設計・製造・保守・廃棄までの情報をデジタルで一貫して連携・管理する基盤。部門や工程ごとに分断されていたデータをつなぐことで、設計変更や品質情報をリアルタイムで共有できる。製造業を中心に普及が加速しており、開発効率の向上、不具合対応の迅速化、トレーサビリティ強化などの効果をもたらす。デジタルツインや各工程のシステムとの連携により、製品ライフサイクル全体の最適化を支える手段として国内外の幅広い業界で実装が広がっている。
デジタル製品パスポートDigital Product Passport (DPP)
製品の原材料・環境負荷・修理履歴・リサイクル情報などをデジタルで一元管理・共有する枠組み。EUの「エコデザイン規則(ESPR)」の発効(2024年)を機に制度整備が本格化し、電池分野を皮切りに、繊維製品などへの展開も想定されている。サプライチェーン全体にわたる情報の可視化により、製品ライフサイクル全体の透明性を高め、循環型経済の推進や企業のサステナビリティ対応に欠かせないインフラとなりつつある。
フレンドショアリングFriend-shoring
地政学リスクや供給網の分断に備え、政治体制や安全保障上の信頼関係を共有する国・地域との間で生産・調達を行う戦略。コスト最優先から安定供給・経済安全保障へと軸足を移した考え方であり、半導体やエネルギー、重要鉱物などの戦略物資を中心に世界的な広がりを見せている。米国やEUが同盟国・友好国との連携を強化する動きを背景に、企業には調達先の多様化やサプライチェーンの抜本的な再構築への対応が急務となっている。